周王 龍巳を怒らせるな

｢だから！｣
｢あ、何でもお願い聞いてくれるんだよね？｣
｢そうだよ！
だから、気にしないで？｣

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色々見て周る、二人。

｢あれ？穂華？｣
｢え？あ…俊…くん？｣
｢久しぶりだな～｣
｢う、うん。そうだね！｣
｢彼氏？｣
俊が、龍巳を見て言った。

｢うん｣
｢へぇー
てか、イケメンだなぁ。
それに、どっかで見たことあるような……｣
｢あ、あの…俊くん！
私達、急いでるからここで……｣
まさか、知り合いに会うなんて思わなかった穂華。
少し焦りがちに、その場を去ろうとする。

｢あ、俺も彼女と来て━━━━
圭織、こっち！｣
｢俊、お待たせ！
…って、誰？｣
｢あ、ほらっ！前に話した、元カノと彼氏だって！｣
｢へぇーこの子が、地味子……
…てか、めっちゃイケメン…
あれ…？この人…周王 龍巳？｣
圭織と呼ばれた、俊の彼女が龍巳に気づく。

｢え？あの“まばゆい王子”？
まさか！こんなとこにいるわけねぇし、穂華の彼氏なわけねぇだろ…！？｣
｢だよね～！｣

結構、傷つくな……
まぁ、ほんとの事だけど……！
と心の中で傷つき、落ち込む穂華。

｢あのさ｣
｢え？｣
突然の龍巳の一声に、穂華含め三人がハモる。
｢さっきから聞いてると、かなり僕の彼女のことバカにしてるよね？｣
｢あ、いや…そんなつもりは……｣
｢僕からみれば、君はほんとに穂ちゃんの元彼だったのか疑う位汚いし、彼女もケバくて臭いよ！
そんなに香水つけないといけない位、体臭きついの？
そんな二人にバカにされる意味がわからない｣