周王 龍巳を怒らせるな
穂華はいくつか約束をさせられている。
一、何をするにも、龍巳の許可がいること
一、仕事以外で、龍巳以外の男を話さないこと
一、残業で遅くなる時、外出時の予定変更等は、一度龍巳に連絡してから許可を得ること
一、常に連絡がとれる状態でいること
「破ったら、問答無用で壊すからね」
と、爽やかに微笑みながら言われたのだ。
こんな最低・最悪な束縛。
でも穂華は逃げられずにいる。
逃げようとしても、すぐに見つかり壊されるのだ。
「うん、わかった」
そう言って、仕事に出かけた穂華だった。
仕事中も、常にスマホはデスクの上に置いている。
移動時はポケットに入れ、トイレにも持って入っている。
「そこまでしなくても……」
希里が、心配そうに話す。
「でも出なかったら、また……
それに機嫌悪くなると、部下の方に迷惑がかかるの。
こんなことなら、私に当たってもらった方がいいって思う位………」
そうなのだ。
穂華が言い付けさえ守れば、龍巳は優しく穏やかな素敵な紳士。
穂華を慈しむように愛し、穂華に全身全霊を注いでいる。
そして穂華もこんな状況にも関わらず、龍巳に惚れている。
だから、逃げない。
しかし穂華が耐え難いのは、機嫌を損ねた時、穂華ではなく部下に当たり散らし傷つけるのだ。
まさかにその姿は、狂犬のようだ。
悪魔が乗り移ったかのように、暴れて手がつけられない。
そして、穂華が抱き壊すことで正気を取り戻すのだ。
一、何をするにも、龍巳の許可がいること
一、仕事以外で、龍巳以外の男を話さないこと
一、残業で遅くなる時、外出時の予定変更等は、一度龍巳に連絡してから許可を得ること
一、常に連絡がとれる状態でいること
「破ったら、問答無用で壊すからね」
と、爽やかに微笑みながら言われたのだ。
こんな最低・最悪な束縛。
でも穂華は逃げられずにいる。
逃げようとしても、すぐに見つかり壊されるのだ。
「うん、わかった」
そう言って、仕事に出かけた穂華だった。
仕事中も、常にスマホはデスクの上に置いている。
移動時はポケットに入れ、トイレにも持って入っている。
「そこまでしなくても……」
希里が、心配そうに話す。
「でも出なかったら、また……
それに機嫌悪くなると、部下の方に迷惑がかかるの。
こんなことなら、私に当たってもらった方がいいって思う位………」
そうなのだ。
穂華が言い付けさえ守れば、龍巳は優しく穏やかな素敵な紳士。
穂華を慈しむように愛し、穂華に全身全霊を注いでいる。
そして穂華もこんな状況にも関わらず、龍巳に惚れている。
だから、逃げない。
しかし穂華が耐え難いのは、機嫌を損ねた時、穂華ではなく部下に当たり散らし傷つけるのだ。
まさかにその姿は、狂犬のようだ。
悪魔が乗り移ったかのように、暴れて手がつけられない。
そして、穂華が抱き壊すことで正気を取り戻すのだ。