周王 龍巳を怒らせるな
そして、レストランを出た二人。
「あの!た、たっちゃん」
「ん?何?」
「お金…ちゃんと受け取って下さい!」
穂華は、龍巳に千円札を数枚渡す。
「なんで?
僕達は恋人同士だよ?
僕が払うよ!当たり前でしょ?
これでも、稼いでるからね!」
それを優しく押し返された。

「ダメです!私も働いてるんだし!自分の分くらい払います!」
「フフ…律儀だね。益々好きになるなぁ。
でも、貰わない!
てか、穂ちゃんからは一切そうゆうのは貰わないからね!」
「でも…そんなわけには……」
「………うーん。
じゃあ…穂ちゃんが欲しいな!」
「え?」
「穂ちゃんが嫌がる事はしないって誓うから、今から僕の家に来てよ!
まだ放れたくないから、コーヒーでも飲も?」
「家ですか?」
「うん、家ですよ」
「………///」
「大丈夫。さっきも言ったように、嫌がる事は絶対しないって誓うよ!」
頭をポンポンと撫でられた。

「はい、わかりました」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「スッゴいマンション………」
「そうかな?」
「大きすぎて、上が見えない……」
外観だけでも、凄いタワマン。

最上階に上がり中に入ってからも、開いた口が塞がらない程の凄い内装だった。

「コーヒー淹れるから、ソファに座ってて!」
「はい」
大きなソファの端にちょこっと座る、穂華。

「プッ…!可愛い~
もっと真ん中に座ればいいのに」
「いや、なんとなく恐れ多くて……」
テーブルにカップを二つ置いた龍巳が、ソファの真ん中に座り穂華の腕を軽く引っ張った。

「おいで?穂ちゃん」
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