周王 龍巳を怒らせるな
龍巳は仰向けに転がっていた一式の腹の上に足を乗せ、思いっきり踏みつけた。

「お前ごときが、俺の穂華の事を言う資格ねぇんだよ!
カスが!!
そんなに痛みがほしいなら、あげるよ!
最高のい、た、み!
………厘!あ、れ!」
「しかし、キング!」
「厘!
早く、渡せや!それともお前も……最高の痛み欲しい?」

もう…誰も龍巳を止められるものはいない━━━━━

一式も龍巳によって、腹を切り裂かれ殺されたのだった。

「キング」
「何?」
「もう…こんなことやめて下さい」
「無理」
「でも、あまりにも残忍だ……」
「だったら、どうすればいいの?」
「俺に任せていただければ、俺が地獄に落とします」
「だって僕に喧嘩売るから。
それに挑発するようなことするし……」
龍巳は煙草を取り出し、咥えた。

火をつけず、天井を見上げた。
「穂ちゃんに嫌われるかな?」
「幻滅しますよ、きっと」
「へぇーじゃあ…もう、潮時かな…?」

「え?」

龍巳はスマホを取り出し、一式の姿を写真におさめた。
「キング?何を…?」
「んー?
穂ちゃんのこれからの行く先を決めてもらうの」

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
龍巳は厘と共にマンションに帰る。

「たっちゃん?
早かったね」
「うん、ただいま」
「おかえりなさい」
「穂ちゃん、話があるんだ。
大事な話」
「うん…」
龍巳と厘の雰囲気に、穂華はただならぬ思いを感じていた。





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