周王 龍巳を怒らせるな
「え?選択肢は、それだけ?」
「フフ…死なせないよ?
穂ちゃんのことだから、自分が死ねば丸く収まると思ってるでしょ?
させないよ?
言っとくけど、穂ちゃんが自殺したら周りの人間も消すからね!
穂ちゃんがみんなの命背負ってるんだよ!」
恐ろしい雰囲気を醸し出しているのに、笑顔はいつのも龍巳のままだ。
「ズルい、それじゃあ…私が選ぶことわかりきってるでしょ?」
「うん、そうだね。
穂ちゃんは、他人を犠牲にできないもんね」
「わかった…たっちゃん、私を監禁して……!」
厘はこの一連の流れを見て思う。
ほんとに冷酷な男だ。
こんなのただの脅しだ。
長月 穂華が何をしたと言うのだろう。
ただ、キングが惚れた女ってだけじゃないか!
惚れた女なら、幸せにするのが普通のことじゃないのか?
どう見ても、傷つけているのはキングだ。
だからといって、俺も手を出せねぇし……
俺もキングがいるから、生きていけてるのもある。
キングの敵の始末をする代わりに、金など色々力を貸してもらってるし。
いっそ、俺がこの女を殺すか?
いや━━━━
俊や一式のようにはなりたくない。
あんな相手を人と思っていないようなやり方。
「楽しみだね、穂ちゃん!
もう……ほんとに、僕だけの、穂ちゃんになるんだね!」
「うん、その代わり…もう、誰も傷つけないで?」
「大丈夫だよ。穂ちゃんが僕の嫌がることしなければ、穂ちゃんが怖がることにはならないよ」
龍巳の恐ろしい笑顔。
この笑顔の中に、色んな恐ろしい残酷な龍巳が隠されている。
あぁ…やっぱり、周王 龍巳は怒らせてはいけない。
終
「フフ…死なせないよ?
穂ちゃんのことだから、自分が死ねば丸く収まると思ってるでしょ?
させないよ?
言っとくけど、穂ちゃんが自殺したら周りの人間も消すからね!
穂ちゃんがみんなの命背負ってるんだよ!」
恐ろしい雰囲気を醸し出しているのに、笑顔はいつのも龍巳のままだ。
「ズルい、それじゃあ…私が選ぶことわかりきってるでしょ?」
「うん、そうだね。
穂ちゃんは、他人を犠牲にできないもんね」
「わかった…たっちゃん、私を監禁して……!」
厘はこの一連の流れを見て思う。
ほんとに冷酷な男だ。
こんなのただの脅しだ。
長月 穂華が何をしたと言うのだろう。
ただ、キングが惚れた女ってだけじゃないか!
惚れた女なら、幸せにするのが普通のことじゃないのか?
どう見ても、傷つけているのはキングだ。
だからといって、俺も手を出せねぇし……
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いっそ、俺がこの女を殺すか?
いや━━━━
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もう……ほんとに、僕だけの、穂ちゃんになるんだね!」
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「大丈夫だよ。穂ちゃんが僕の嫌がることしなければ、穂ちゃんが怖がることにはならないよ」
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あぁ…やっぱり、周王 龍巳は怒らせてはいけない。
終
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