周王 龍巳を怒らせるな
「……穂ちゃん…好きだよ…ずっと、放さないからね?」
頬を両手で包まれ、額と額をくっつけた龍巳。
「うん…私、頑張るね!
たっちゃんに少しでもつり合えるように……」
「そのままで十分だよ?
そのままでいて!」
二人はしばらく、抱き合っていた━━━━
「あ…もうすぐ、終電だ……
たっちゃん、帰らなきゃ…
あ、たっちゃんの連絡先聞いてもいいかな?」
「うん、もちろん!」
連絡先を交換し玄関に行こうとすると、龍巳にギュッと後ろから抱き締められた。
「行かないで?穂ちゃん。
………どうしよう…放れたくない…!」
「うん…私も……
でも、もう行かなきゃ」
穂華も龍巳の腕をギュッと掴んで、呟いた。
「ねぇ…泊まってってよ!」
「え?でも……」
「お願い……
明日の朝、家まで送るから…」
結局その日は泊まる事になったのだった。
「たっちゃん、お先にお湯いただきました」
「可愛い~僕のTシャツと短パン姿。
でも大きすぎるみたいだね……」
「ううん。大丈夫だよ、ありがとう」
「じゃあ…僕も入って来るね!
自由にしててね!」
そう言って、風呂場に向かった龍巳。
シャワーを浴びながら、龍巳は思う。
まさか、こんなに早く手に入るとは……
でもあの女(美里)がいなけりゃ、もっと早く手に入ってたのに。
それにしてもしつこい女だったな……
嘘までつくし……
美里と連絡先を交換したのは、穂華のことが知りたかったから。
でもなかなか教えてくれず、それよりもデートしようだの、また会ってほしいだの、うるさくつきまとっていたのだ。
一度だけ穂華に会わせてくれると言う約束で、食事をしたが結局嘘だとわかり、しかたなく消したのだ。
そう…美里は失踪ではなく、龍巳によって消されたのだ。
頬を両手で包まれ、額と額をくっつけた龍巳。
「うん…私、頑張るね!
たっちゃんに少しでもつり合えるように……」
「そのままで十分だよ?
そのままでいて!」
二人はしばらく、抱き合っていた━━━━
「あ…もうすぐ、終電だ……
たっちゃん、帰らなきゃ…
あ、たっちゃんの連絡先聞いてもいいかな?」
「うん、もちろん!」
連絡先を交換し玄関に行こうとすると、龍巳にギュッと後ろから抱き締められた。
「行かないで?穂ちゃん。
………どうしよう…放れたくない…!」
「うん…私も……
でも、もう行かなきゃ」
穂華も龍巳の腕をギュッと掴んで、呟いた。
「ねぇ…泊まってってよ!」
「え?でも……」
「お願い……
明日の朝、家まで送るから…」
結局その日は泊まる事になったのだった。
「たっちゃん、お先にお湯いただきました」
「可愛い~僕のTシャツと短パン姿。
でも大きすぎるみたいだね……」
「ううん。大丈夫だよ、ありがとう」
「じゃあ…僕も入って来るね!
自由にしててね!」
そう言って、風呂場に向かった龍巳。
シャワーを浴びながら、龍巳は思う。
まさか、こんなに早く手に入るとは……
でもあの女(美里)がいなけりゃ、もっと早く手に入ってたのに。
それにしてもしつこい女だったな……
嘘までつくし……
美里と連絡先を交換したのは、穂華のことが知りたかったから。
でもなかなか教えてくれず、それよりもデートしようだの、また会ってほしいだの、うるさくつきまとっていたのだ。
一度だけ穂華に会わせてくれると言う約束で、食事をしたが結局嘘だとわかり、しかたなく消したのだ。
そう…美里は失踪ではなく、龍巳によって消されたのだ。