これがリアルな恋愛事情〜好きの形はひとつじゃない〜
「漫画持ってくるわ」
りんごジュースを用意してくれた岸くんがらそう言った。
でも私、、部屋気になるんだよね。見てみたい、見てみたい、
「あ、嫌じゃなかったら部屋行ってもいい?」
と、聞いてみた。
「、、、それ本気?だったら、佐山さんなかなかやばいこと言ってるけど大丈夫?」
え、私変なこと言ったのかな!?
どうしよう、怒らせたのかな?
「ごめんなさい。嫌なら全然構わないので、、、」
とりあえず謝ることしか出来なかったけど、怒らせたいわけではなかったの。どうか許して!と目線で訴える。
「、、、あーそう。まぁ、いいよ部屋来ても」
「、、えっ。行ってもいいの!?やったぁ。」
岸くんの後ろをついて行っていたので、その時岸くんの、頭を抱えるような表情は知る由もなかった。
ガチャッ
「わあああ、ここが岸くんのお部屋かぁ。なんか、想像よりは普通だったけどやっぱりイメージ通り漫画は多かった。」
漫画とアニメとゲームが好きだと最近は気づいてきた事実に、もしかしたら部屋はオタクのようにフィギュアとかポスターとかいっぱいあるのかなって想像をふくらませていたもんだから、案外普通だった。
「何想像してたの?」
少し呆れた表情の岸くん。
「あのね、最近岸くん観察してたら漫画も好きだしアニメも好きでしょ?ゲームも。だから、オタクなんじゃないかって思って」
「いやそれに関しては間違ってないけど、多分佐山さんのオタクイメージが大分偏りがあるかもね」
「え、そうなの?」
「いやいや、俺はオタクだと思うけど。フツーにね。そしてそれは別に恥ずかしくもなーんともない漫画の文化がある日本に生まれてラッキーだって思うね」
「なんかすいませんでした」