これがリアルな恋愛事情〜好きの形はひとつじゃない〜
俺、彼女できたんだよね
今日は光輝と岸くんと3人で遊びに行くことになった。今はその支度中。
数少ない光輝の休みに光輝が誘ってきた。
こうやって遊べるのも幼なじみの特権だもんね!とか嬉しくなってしまう。
中学の頃とか、光輝と付き合わないのかってよく聞かれたけど、別にそんなんじゃないし〜とか言って誤魔化してきたんだよなぁ。
光輝にその気が感じられたことないし、私だけ意識してるのもなんか嫌で、私もそんな素振りは見せないでいた。そんなことしていたらあっという間に今になって、好きとかよく分からなくなってきて。
私自身どうなりたいのか分からなくなってきて、とか言いながら光輝の特別な枠に居たいなんて思う。
独占欲?そんな感じなのかな。恋愛として好きって思ってたけど、そうじゃないのかな?とかも最近は考えてしまう。誰かのものになるのが嫌だ。彼女が出来たら取られてしまうのかな。今まで通りは無理なのかな。そうなったら私、どうしよう。
他に好きな人なんて出来る気なんて全くしない。そもそも好きになるってどんな感じなんだろ、、。興味がない訳では無い。もしそれがドキドキキュンキュンの世界なら、光輝とはそんなんじゃない。
私にもそんな相手出来たらなぁ。なんて夢を見る。
支度も終わって家を出る。とりあえず駅で光輝と待ち合わせてから電車に乗って一駅、岸くんと合流することになった。
駅に着けば既に光輝がいた。
「あ、もういたんだね」
「まぁな。電車来るのまだ5分くらいあるぜ」
「私近いからギリギリで来ちゃった笑」
「ずりーよなぁ。俺はチャリで来た。20分歩くのはだりーからよ!笑」
「微妙な距離だよね笑」
そんなこんなで電車も来て、岸くんとも合流した。