これがリアルな恋愛事情〜好きの形はひとつじゃない〜
「今日何して遊ぶの?」
なんかどっかいこーぜーとしか聞いていない私は具体的に何して遊ぶか聞いてなかった。
「あれ、言ってなかったっけ?朔翔にだけ言ってこんなに言うの忘れてたかもすまん」
すまんって言いながら笑ってる光輝。
「今日は買い物をな、しようと思ってさ〜〜、朔翔と環奈にどんなのがいいか選んで欲しくってさっ!」
「買い物?何買うの?」
電車に揺られながら会話をする私と光輝。光輝の隣で話を聞く岸くんは既に聞いているようだった。
「いやー、それがさっ、俺彼女できたんだよね!で、誕生日が近いからプレゼント選ぼうと思って、さ!」
と、少し照れたように言った。
か、彼女ーーーーー!?
私は開いた口が塞がらない。そうか、この時が来たってことなのか。
いや、うん、最近このことをよく考えていたもんだから、タイムリーだなとも思った。無意識に嫌な予感がしてたのだろうか。
え、彼女って誰だろう。どっちから告ったんだろ。てかいつで来たの?夏休みだけど、実は結構前から?え、何それ何それ何それ!!
「ちょっとビックリしすぎじゃねー?口空いてるぞ笑」
「へ、へぇー。彼女できたんだね。おめでとー!」
とりあえずおめでとうと言ったものの、私の感情がぐちゃぐちゃだ。
よく分からない気持ちに心がついて行かない。