これがリアルな恋愛事情〜好きの形はひとつじゃない〜



「あ〜〜、、アニメは少し見るかな?、、、ズズッ」


気を散らしたくて飲み物に手を出したけど既に中身は空。


直ぐにトレーに戻して岸くんから発せられる言葉を待つ。


「アニメは何見るの?」


意外と普通に続けてくれる会話。

、、、掴めない。

「どーしたの?急に、、」


私には話の続きをするよりも急に話してくれる岸くんが不思議で仕方ない。とは言っても、別に会話をしたことが無いわけではなかったけど、こういう完全プライベートなお付き合いというのはほぼお初。


(ゆえ)にこういったお外で学校終わりにご飯なんてことも初めてだったわけだ。
私はね。2人はあるみたいだけど。



「、、何が?」



すると質問が気に食わなかったのかよく分からないけどムッと顔をさせた岸くん。いつもの岸くんに戻ってしまった。


「もういーい。聞かなーい。」


な、何だそれ!でも、ちょっと不貞腐れているような言い方に可愛さを感じたけど、顔だけが憎たらしがったのでやっぱりよく分からなかった。





「2人ともなんでそんな、、仲良くしよ?」



仲を取り繕うとする光輝。本当に気を使わせて申し訳ない。


「私は別になんとも思ってないから!大丈夫だよ。」


「ほら朔翔。お前が悪いんだぞ。環奈可哀想じゃん」


「、、、ごめんなさいでしたー」



するとめちゃくちゃ素直に謝ってくる岸くん。


「あ、うん、、」


ほんとにわからない人



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