ベタ惚れ副社長が逃がしてくれません!
1章 カフェでの出会い
私「桜井 すみれ」はこの幸せに満ちた空間に思うがままに身を委ねる
冷暖房が効きすぎずもはや私の定位置となったような角のソファ
テーブルの上には至福とも言えるカフェオレと今日は特別にアップルパイも付けた
微かに流れている店内の音楽と手の中に広がっている小さな物語が実に心地良い
たまに訪れるこのカフェ「リリラン」に私はどれほどの癒しと活力をもらっているか計り知れない
隠れ家のようなこのカフェにはいつきてもあまり顔ぶれが変わらずやっぱりこの空間が大好きだ。
ひと段落したところで今日ここに来るまでの出来事を思い返す
いつもと同じ朝だった