ベタ惚れ副社長が逃がしてくれません!


「じゃあカルボナーラを」


『了解、俺はグラタンにでもしようかな、母

さんグラタンとカルボナーラひとつ』


副社長が呼び掛けると奥からはーいと声が返

ってきた


「あの副社長このお店って、、」


『うん。その質問に答える前にもうここは会

社じゃ無いからその呼び方はNG』


「えっと、椿さん」


『遊佐、俺名前は遊佐だよ?』


「ゆ、ゆ 遊佐さん」


名前を呼ぶだけなのにこんなにも緊張してい

る自分がいる


『まぁギリギリ合格点かな、本当は敬語もや

めさせたいところだけど初めからハードル高

すぎて話してくれなくなったら困る』 


まるで私の心の内が全てわかっているかのよ

うに話す副社長にどこかくすぐったい

< 25 / 91 >

この作品をシェア

pagetop