ベタ惚れ副社長が逃がしてくれません!
「じゃあカルボナーラを」
『了解、俺はグラタンにでもしようかな、母
さんグラタンとカルボナーラひとつ』
副社長が呼び掛けると奥からはーいと声が返
ってきた
「あの副社長このお店って、、」
『うん。その質問に答える前にもうここは会
社じゃ無いからその呼び方はNG』
「えっと、椿さん」
『遊佐、俺名前は遊佐だよ?』
「ゆ、ゆ 遊佐さん」
名前を呼ぶだけなのにこんなにも緊張してい
る自分がいる
『まぁギリギリ合格点かな、本当は敬語もや
めさせたいところだけど初めからハードル高
すぎて話してくれなくなったら困る』
まるで私の心の内が全てわかっているかのよ
うに話す副社長にどこかくすぐったい