ベタ惚れ副社長が逃がしてくれません!
副社長は少し肩を揺らして笑いながら
『頑張って慣れてね、
最初はたまに見る常連さんだなって思ってた
んだけど人目も気にせず本読んで号泣するし
かと思えばケーキの誘惑に耐えられなく
なって注文してめちゃめちゃ美味しそうに食
べてるし観察しているうちに面白くて今思え
ばその頃から好きだったんだと思う。
そんなに通う頻度は高くないから俺がほぼ毎
日入り浸って会えた日は嬉しくて
会えなかった日は母さん達に冷やかされて、
名前を知ったのは少し前
数ヶ月前にここに社員証忘れたことあったで
しょ、あの時会社名見て本当に驚いたまさか
君が爺さんの会社で働いてたんだもん
あ、大事なものだからもう落としたら
ダメだよ』
「は、はい」
そう言えばそんな事もあった
面目ない