ベタ惚れ副社長が逃がしてくれません!
「こんにちは、渡辺さんすみません
少し探し物をしていまして」
『あぁ、この鍵のこと?』
「…なぜ渡辺さんが私の家の鍵を持っている
のですか?」
ほっそりとした渡辺さんの手には私が
昨日無くしたはずの鍵が握られていた
『そうね、話してあげてもいいけどここでは
誰かに聞かれそうだし誰にも聞かれたくない
から非常階段でもいいかしら?』
ここは素直に従うしか無く彼女の後について
いった
『で、まずなんで私があなたの鍵を持ってい
るのか、だったっけ?
私が盗んだから単純でしょう』
すんなり告白されたことに動揺を隠せないや
けに響く声が恐怖心を揺らす