ベタ惚れ副社長が逃がしてくれません!
『返して欲しければあなた
副社長秘書を辞任しなさい』
堂々と言い下されたその言葉にひどく
心が痛む
『秘書課だもの他の社員より先に副社長と会
う機会も話す機会も多かったわ
一目見た時から副社長に恋をしたの
専属秘書をだれにするかと言う会議の時もは
じめに推薦されたのは私よ、彼の隣に立って
いても相応しいようにこの数ヶ月勉強をして
きた
なのに急に副社長秘書を秘書経験もないよう
な人に席を奪われて理由を副社長に聞いても
取り合ってくれる暇さえないあなた副社長に
どんな色仕掛けをしたの?
どうたぶらかしたの?
無能な人間が副社長の側にいても仕事を増や
すだけ
分かったら今すぐ辞任しなさい』
彼女の言い分も分からなくはないでも副社長
の役に立ちたいと思う心に嘘などない