ベタ惚れ副社長が逃がしてくれません!

翌朝少し早めに家を出たにもかかわらず

午前中は目が回るほど忙しかった

なぜかプリンターは不調だし

急遽お客様が来たのに他の秘書のひとも忙し

くて対応しなければならなくなるし


この後社長と面会があるのに疲労が顔に出て

しまっている

少ししっかりパウダーを重ねてチークで誤魔化し


「副社長、そろそろお時間です」


仕事と割り切らなければならないのに昨日の

電話の件で少し目を合わせづらい


『ありがとう、じゃあそろそろ行こうか』 


報告をしにいくだけなのに社長室への廊下は

空気が固く緊張してくる



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