眩しい輝きに惹かれて

 『絶対にダメだっ!』

 俺はいつもの様に低い声をわざと出し美奈に釘を刺す。

 美奈はそんな俺を鋭くキッと睨みつける。

 『お兄ちゃんの馬鹿』

 小さい頃ばこんな言葉を言う子じゃなかった。

 『お兄ちゃん、お兄ちゃん』後ろから付いてきて凄い可愛い妹だったはず。

 実は美奈に罵倒の言葉を浴びさせられた度に毎回落ち込む俺が居る。

 「一つだけあるんじゃないかな。美奈ちゃんが俺たちのグループに入る方法」

 そんな事を考えてると浩が何かを思い付いたのかチャームポイントの八重歯を見せてニコッと笑う。

 俺はその言葉を聞いて嫌な感じがした。

 浩が美奈を俺たちのグループに入れると言い出したのもびっくりだが。
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