眩しい輝きに惹かれて
眩しい光が部屋を窓ガラスから照らし少し目を細める。そして深くため息をついた。少しキツめな声で社長が口を開けば「残念だけどこの話無かった事にして」と。
それと同時にガタンっと椅子が倒れた。
隣に座って居た浩だ。浩が椅子を倒し立ち上がって居た。
「なんでですか!?社長だって奏の歌声聴きましたよね!?」
こんな切迫詰まってる浩を俺は今まで見た事あるであろうか。
顔を真っ赤にして、今にでも社長に飛びかかりそうだ。
だけど社長は気にせず話す。
「なんでですか?ですって。それは彼女が女の子だって知ってて私に紹介してきたアンタ達が1番知ってるんじゃない?」
ここに居る俺たち3人が同時に固まる。
バレた。バレたんだ。
薄らと口元を緩ませる社長。
その姿に俺はゾクゾクとした。
まさかそんな俺を美奈が見てるとも思わず。