眩しい輝きに惹かれて
そうだよな、と頭を悩ませる俺。
美奈の事は大切だ。だって小さい頃から知っている大切な妹だから。
出来れば願いを叶えてやりたい。
でも、翼の言う通り俺たちのグループに入るのは無理に決まってる。
それに芸能界は普通の人が思ってる程華やかな世界じゃない。
大切な妹だからこそ彼女の傷付く姿は見たくなかった。
昔みたいに眩しい笑顔で笑っていてほしい。
「なになに?けんちゃんって妹いんの?」
「げっ」
声を掛けられると思わなかった奴からいきなり声を掛けられて俺は思わず声を出してしまった。本当に思わずだ。そうわざわざとじゃない。