天敵御曹司と今日から子作りはじめます~愛され妊活婚~
プロローグ
「抱きたい」
理人(りひと)さんにささやかれると、たちまち心臓が暴れだし息が苦しい。
しかし拒む理由などなかった。
「はい。……ん」
承諾の返事とともに唇が重なり、舌と舌が絡まり合う。がっしりと後頭部を支えられて続く激しいキスに酔いしれる。
「はっ」
離れた隙にようやく息を吸い込んだ。
「ダメだ。止まらない」
彼は悩ましげな表情で私を見つめ、そしていきなり抱き上げて向かったのは新しいベッドを入れた寝室だ。
私をそっと下ろした理人さんは、顔の両脇に手をついて見下ろしてくる。
彼の真摯な視線が突き刺さり、気持ちが高揚していく。
「気持ちが止まらないって、こういうことを言うんだな」
「えっ?」
「真優(まゆ)が欲しくてたまらないんだ。心も体も全部、俺だけのものにしたい」
強い独占欲に心が満たされていく。
「私……」
「どうした?」
彼は少し首を傾けて私の頬を大きな手で包み込む。
「私、理人さんを不幸にしないでしょうか」
彼に差し出された手を取ったものの、それがずっと心配なのだ。
「愛した女を自分のものにできるのに、どうして不幸になるの?」
「どうしてって」
どういう意味かわかっているでしょう?
「なにも心配いらない。俺は今、すごく幸せだよ。それに、真優がそばにいてくれるならこれからもずっと幸せだ」
「ほんと、に?」
「ああ。俺が全力で真優を守る。だから安心して」
彼の力強い言葉に涙腺が緩む。
「……はい」
「愛してる」
情熱的な愛の告白とともに熱い唇が降ってきた。
理人(りひと)さんにささやかれると、たちまち心臓が暴れだし息が苦しい。
しかし拒む理由などなかった。
「はい。……ん」
承諾の返事とともに唇が重なり、舌と舌が絡まり合う。がっしりと後頭部を支えられて続く激しいキスに酔いしれる。
「はっ」
離れた隙にようやく息を吸い込んだ。
「ダメだ。止まらない」
彼は悩ましげな表情で私を見つめ、そしていきなり抱き上げて向かったのは新しいベッドを入れた寝室だ。
私をそっと下ろした理人さんは、顔の両脇に手をついて見下ろしてくる。
彼の真摯な視線が突き刺さり、気持ちが高揚していく。
「気持ちが止まらないって、こういうことを言うんだな」
「えっ?」
「真優(まゆ)が欲しくてたまらないんだ。心も体も全部、俺だけのものにしたい」
強い独占欲に心が満たされていく。
「私……」
「どうした?」
彼は少し首を傾けて私の頬を大きな手で包み込む。
「私、理人さんを不幸にしないでしょうか」
彼に差し出された手を取ったものの、それがずっと心配なのだ。
「愛した女を自分のものにできるのに、どうして不幸になるの?」
「どうしてって」
どういう意味かわかっているでしょう?
「なにも心配いらない。俺は今、すごく幸せだよ。それに、真優がそばにいてくれるならこれからもずっと幸せだ」
「ほんと、に?」
「ああ。俺が全力で真優を守る。だから安心して」
彼の力強い言葉に涙腺が緩む。
「……はい」
「愛してる」
情熱的な愛の告白とともに熱い唇が降ってきた。
< 1 / 37 >