魔法の恋の行方・わがままな使い魔(シリーズ2 クラリスとアンバー)
グスタフ皇国・皇帝の執務室 3-5ページ
<グスタフ皇国・王宮・皇帝の執務室・15時>
<交流会>とは
7日間かけて行われる、
各国の未成年者代表が
参加する親睦会のことだ。
昔は
お茶会という名目だったが、
いつのまにか各国が
親睦をいう名のもとに、
国力を探り合う機会になっている。
国を統治する次世代が
一堂に会することで、
国同士が水面下で画策する。
次世代統治者の実力、人柄、
リーダーシップ、協調性など
客観的に観たいという、
思惑があるのだろう。
<ゲーム>という名のもとに
いろいろな種目が用意され、
得点形式で、競い合うようになった。
どの国と友好関係を結べばよいのか、
貿易は?物流?軍備?国策は?
そして、
未来の夫、妻を選ぶ機会にもなる。
今年の主催国は、グスタフ皇国であり、
その皇太子であるアンバーが
ホストとしての重責を担う事になっていた。
アンバーは、グスタフ皇国の長子である。
グスタフ特有の黒髪に、赤いメッシュが入る。
瞳は父の色を受け継ぎ、ヘーゼルの茶色。
身長は高いが、まだ少年ぽい
体つきをしている。
あと、1年で成人の儀を迎えるが、それまでには、何とか一人前にはなるだろう。
父である皇帝はそう考えていた。
そして正式に妃を、めとらねばなるまい。
アンバーは、父である皇帝に呼ばれた。
「さて、交流会の件だが・・」
アンバーは皇帝の前にひざまずき、頭を垂れた。
「お前の使い魔を選ぼう」
<使い魔>とは
交流会の参加者のサポート役であり、主の
護衛や世話・支援にもあたる。
「今年はエルフにしよう」
「えっ?」
アンバーは驚き、抗議の声をあげた。
「父上、エルフでは・・
戦力になりませんが・・!」
皇帝はその声を遮るように
「使い魔に頼るのは良くない。
自分の力でやらなくては」
そして、
戸棚から液体が入ったガラス瓶を
取り出した。
ガラス瓶には、
水色と緑がマーブル状になった
輝く石が入っている。
「お前に預けよう。
エルフの第2の心臓だ」
<交流会>とは
7日間かけて行われる、
各国の未成年者代表が
参加する親睦会のことだ。
昔は
お茶会という名目だったが、
いつのまにか各国が
親睦をいう名のもとに、
国力を探り合う機会になっている。
国を統治する次世代が
一堂に会することで、
国同士が水面下で画策する。
次世代統治者の実力、人柄、
リーダーシップ、協調性など
客観的に観たいという、
思惑があるのだろう。
<ゲーム>という名のもとに
いろいろな種目が用意され、
得点形式で、競い合うようになった。
どの国と友好関係を結べばよいのか、
貿易は?物流?軍備?国策は?
そして、
未来の夫、妻を選ぶ機会にもなる。
今年の主催国は、グスタフ皇国であり、
その皇太子であるアンバーが
ホストとしての重責を担う事になっていた。
アンバーは、グスタフ皇国の長子である。
グスタフ特有の黒髪に、赤いメッシュが入る。
瞳は父の色を受け継ぎ、ヘーゼルの茶色。
身長は高いが、まだ少年ぽい
体つきをしている。
あと、1年で成人の儀を迎えるが、それまでには、何とか一人前にはなるだろう。
父である皇帝はそう考えていた。
そして正式に妃を、めとらねばなるまい。
アンバーは、父である皇帝に呼ばれた。
「さて、交流会の件だが・・」
アンバーは皇帝の前にひざまずき、頭を垂れた。
「お前の使い魔を選ぼう」
<使い魔>とは
交流会の参加者のサポート役であり、主の
護衛や世話・支援にもあたる。
「今年はエルフにしよう」
「えっ?」
アンバーは驚き、抗議の声をあげた。
「父上、エルフでは・・
戦力になりませんが・・!」
皇帝はその声を遮るように
「使い魔に頼るのは良くない。
自分の力でやらなくては」
そして、
戸棚から液体が入ったガラス瓶を
取り出した。
ガラス瓶には、
水色と緑がマーブル状になった
輝く石が入っている。
「お前に預けよう。
エルフの第2の心臓だ」