今日も君に恋焦がれる
まあ部長からのお叱りは言うまでもない。


正直、部長のお叱りは耳に入ってこなかった。


頭の中は葵くんのことでいっぱいだから。


自分のデスクに座るなりうなだれる。



「胡桃、昨日どこに泊まったの?」


「…柳田の家だと思う…」


「はぁ……真宮くんは?」


「………。」



別れます。振られます。葵くんと別れたら、もう恋愛はいいや…。彼氏なんて絶対作らない!一生独身でいい!柳田の奥さんになるつもりもない!それに、柳田はきっと幸せな家庭を築く。それがわたしとではないということはだけは分かるもん。
< 121 / 314 >

この作品をシェア

pagetop