今日も君に恋焦がれる
なるほど、とは?この秒で何を納得したんだろう?それとどうしてわたしの名前を?



「あ、はい。七瀬ですけど…?」



と一応返事をしてみる。



「仕事終わり空いてる?てか空けといて。呼びに来るから。じゃ」



………はい?空けといてって…まあ特に予定はいないけどさ。でもあれは何の誘い?葉山さんが分からない。…ってそれは初対面だからそうなのかもしれないけど。それにしても分からない。


そんな葉山さんからは爽やかな匂いがしていた。


その匂いが薄っすら残る中、作業に戻る。
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