今日も君に恋焦がれる
「あ〜…ごめん。すぐ戻らないとなんだ」


「え…会社に?」


「うん。みんなまだ残ってるし」



…うぅ…そんなぁ〜…。



「胡桃先輩の顔見たら戻ろうと思ってて」



そう言ってニッコリ笑う葵くん。


本当に会社に戻るの?昨日の女の人のところなんじゃないの?……あー、もうどうしてこうも悪いほうに考えちゃうんだろうね。わたしって本当にめんどくさいや。



「…少しだけでもダメ?」



と葵くんを見つめる。


少しだけでも長く一緒にいたい。
< 174 / 314 >

この作品をシェア

pagetop