今日も君に恋焦がれる
だけど、それは難しいのかもしれない。


想像だけで終わるものだと。



「葵くん…葵、くん…」



気づくとたくさんの涙で枕が濡れていた。


微かに残る葵くんの匂いが余計虚しくさせ、涙を誘う。


それから一睡もできぬまま朝を迎え、普段通りに会社に向かった。


何も変わったことなんてない。


いつも通りの時間に朝ご飯を食べ、見慣れた朝の番組を見て、し慣れた化粧をして髪を整えてスーツに手を通して…。


そして、同じ時刻に家を出た。
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