今日も君に恋焦がれる
「わたしじゃなくて葵くんの寝癖!」


「あ〜はいはい。ね、そんなことより急いでよ?残業なんて嫌だからね?」



そ、そんなこと!?葵くんの寝癖がそんなことのうちに入るの!!??


そんなこと、を言った彼女に視線を送る。


すると、わたしの視線…いや、これはもうビームに近いそれを感じとったのか、パソコンからわたしへと視線を上げた。



「…んも〜。少しだけよ?秒で戻ってくる約束ができるならいいよ」


「うんっ!一瞬だけ見たらすぐ戻ってくるし、こんなのぱぱっと終わらせる」



そう言って勢いよく立ち上がるとローラー付きのイスが後ろで作業中の後輩にぶつかった。



「あー、ごめんっ!大丈夫!?」


「あはは!もうこれには慣れてるので大丈夫です」



と笑われてしまった。
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