今日も君に恋焦がれる
トイレを出ると、壁にもたれかかる葵くんがいて驚く。



「胡桃先輩、体調悪いんでしょ?」



ハッとして、持っていた検査薬の袋を後ろに隠す。



「早退したほうがいいんじゃない?俺、病院着いて行こうか?」



どうしてそんなに優しくするの?もう彼氏でもなんでもないのに…。葵くんがいつまでもそんなんだと、忘れられないどころか好きが増す一方だよ。



「だ、大丈夫!病院は1人で行けるし。それに、もう真宮くんは彼氏じゃないんだし…そうやって優しくしたりしないで」
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