今日も君に恋焦がれる
そう言い残してデスクに戻った。


ごめんね、葵くん…。でも、もうこれ以上わたしの気持ちに入ってくるのはやめてほしい。



「どうでしたっ?」



戻ると小野ちゃんが興味深々に聞いてきた。


琴音も手を止めわたしに視線を送ってくる。



「……できてる、っぽい…」



トイレで見た結果には、陽性のところに線がくっきり入っていた。



「やっぱり…」




という琴音に対して、小野ちゃんは、「おめでとうございますっ」なんて言ってくる。
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