今日も君に恋焦がれる
「胡桃、痛いんだけど」



と顔を覗かせた柳田に枕を投げた。


その枕が見事に顔面にヒットしたようで…。


まぁ、そのあとは言うまでもない。


お互い気まずい空気のままホテルから出る頃にはお昼を過ぎていた。



「なんか食って行く?」



なんて聞いてくる柳田は正気なのかな?


とりあえず睨みつけ「帰る」の一言を吐いて帰った。


帰り着くなり玄関でなぜか涙が溢れてきて……。


あの涙がなんだったのかは未だに謎。


でもなぜか虚しさだけが異様に残ってた。
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