となりの紀田くん-season 2-
それからは歌ったり騒いだり
いっぱい盛り上がって
今は帰り道
優亜と一緒にならんで
暗い夜道を歩く
しばらく沈黙が続いてた。
2人のときどんな会話してたっけ?
なんか久々すぎて不思議な感覚
俺がどんな話をしようかと
頭の中ぐるぐるさせていると
「紀田…」
優亜の方から沈黙を破ってきた
「ん?」
俺は軽く返事をして
優亜の方を見やる
すると優亜もこちらを向いて
「帰ってきてくれてありがとう」
優しく柔らかな笑みを見せた
ーーーーーーーーーーーーーーっ!!///
その笑顔は反則だっつーの!!
俺は赤くなりそうなのをなんとか
誤魔化しながら平然を装う
「だって約束したじゃん?」
「ま、約束したけど…でも戻ってきてくれて嬉しいから…ありがとう」
あー。もう本当ダメ
なんなの。可愛すぎ。
俺は自分の顔が真っ赤に
なるのと同時に優亜を
思いきり抱き寄せたーーー。
「ちょ、紀田!?いきなりどーしたの!?」
慌てふためく優亜に
「うるせ、いーから抱かれてろ」
「え?何そのいかがわしい言い方!?///」
なんておちゃらけつつも
優亜も真っ赤になってるのが分かった。
「あのさぁ…」
「なーに?」
「俺も。待っててくれてありがと。」
「うん。待ちくたびれたけど…待ってたよ。好きだから」
突然言われた
好きだからの言葉に
ドクンと脈打つ
あー、本当にもー。
「俺も好き」
少しだけ体を離して
そのまま優亜にキスをする
それに身を委ねるように
優亜も俺のキスを受け入れる
もうそれだけで嬉しくて
おかしくなりそう。