白鳥学園、いきものがかり




──────あっ、


ふらりとした身体を慌てて支えてくれたのは象山さんだった。


「だ、大丈夫!?!?」

「あ、はは…大丈夫です…」


ちょっと無理したのかも。

焦っている象山さんは「そうだ!」と声を出す。



「良かったら休むついでにルイの撮影見ていかない?ルイも喜ぶだろうし!」

「え?…で、でも私部外者ですし、」

「いやいや!むしろ来て!見て!」



ぐいぐいと来られる感じに、思わず頷くとパーッと明るくなる象山さん。

支えてもらいながら、撮影スタジオと呼ばれる場所に案内されることに。




「……紬さん効果でルイの不機嫌が治ってくれると思うし…そしたら俺もやっと家に帰れるし……撮影も早く終わると思うし……」




その間、象山さんは何かをブツブツを喋っていた。



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