白鳥学園、いきものがかり



みんなの持ってきたプレゼントは、どれもこれも高額な物ばかりだった。

傑はブランド品のキーケースと時計。
凪からはブランド品のポーチとバッグ。
累も同じく有名店のパンプスにハンカチ。

…どれもこれも某ブランドの物ばかり。


「こ、こんなに貰えない…!」

「気にするな。その分また稼ぐだけだからな」


……流石は今をときめく芸能人さん。
一度でいいから自分の口から出してみたい。

桁外れのプレゼントは全部ゼロの数が想像以上だと、私はこの時分かっていない。


「おい、紬」

「っ!?紘…?」


吃驚した…。だって突然後ろから渡されるから。

目の前に突如現れた中くらいの袋包装。
…きっと紘も高価な物出してくるんだろうな。


あのクッションみたいに。



半ば諦めモードでリボンを解いた。



「……え…??」

「良いもんだろ?」



またまた吃驚。
目が点になる。

出てきたのは可愛いワニのぬいぐるみだったから。


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