白鳥学園、いきものがかり
病弱な美少女
——————生徒指導部
何故か私だけ用意されたクッション付きの椅子に座り、みんなは実くんの前で立たされている。
「…で?なんで入学式に出なかった?まさか俺に会いたくないとかそんな餓鬼みたいな事言わないよな?」
「あ、あの!」
突然立ち上がったせいか、またふらり。危うく倒れそうになる所で、隣の実くんが支えてくれた。
倒れそうになった時、みんなも私を支えようとしてたのか、1歩前に出る。
「みのるく…」
じゃなかった。
「鷹埜先生」
「雲雀は座ってろ。立たなくていい」
支えられたまま着席。
…じゃなくて。
「私が悪いんです。体調崩してしまって。良くなるまで一緒にいてくれたんです。だから…」
みんなの事は怒らないで。
実くんが溜息を吐いた。
続けて「分かってる」と一言。