白鳥学園、いきものがかり



もしかして、まだ体調悪いと思われてるのかな。


「もう大丈夫だよ?」

「ああ…でも俺が紬に飲ませたい」


飲ませたいって…子供じゃないのに。


「口、開けろ」

「だいじょ…っ!」


話す為に開けた口に突っ込まれたストローの先。


「飲んで」

「んっ…」


喉も渇いているし…もうこの際飲んでしまおう。

チューっと音を立てて飲んでいく。

あ…これ美味しい。
無糖だからお茶感覚でごくごく飲める。


「ぷは……」


十分に潤った所で口を開けた。
傑が唇を緩め、袋を広げる。


「何食べたい?」

「お腹空いてな…、」

「何食べるか言って」


拒否権は無いみたい。


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