白鳥学園、いきものがかり



伝い流れるアイスを傑の舌が追う。
嫌だと言う言葉も虚しく、舐め続ける傑。


「——————あまっ、」



上唇を舐める仕草。
顔が赤くなり熱が上がった。



「もう、いいよ…!離し、」


「まだだろ。もっと下まで流れてる」



冷たい感覚がへその方まであるのは分かっている。だけどこれ以上は—————。

ボタンが外されかけるのを、自由になった両手で抵抗。


「…邪魔」

「きゃっ…!?」


学校のネクタイを緩め取ると、私の両手首に結ばれた。きつく、でも痛くないほどの力で拘束された。


一個づつ外されていくボタン。


「や…やぁ…だ、」


最後まで取るのにそう時間は掛からなかった。



「見えるよな?
ここまで垂れてる。


——————早く拭かねーとな」



指が下腹をなぞった。


「…アイス、勿体ねーな」


甘い物が苦手なのに。
どうしてそんな言葉が出るの。


「やっ…!」

「じっとしてねーと噛むかもな?」


ピタッと止めた動き。だって、痛いのは好きじゃない。

そんな私に傑が笑った。



「紬は可愛いな」



そう言うと、また舐め始めた。

舌先が触れる度、私は意図せず体をビクリとさせてしまった。


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