白鳥学園、いきものがかり
なんの話をしてるんだろう…?
私じゃわからない魔法の言葉みたい。
「あ、もうこんな時間だぁ。紬ちゃん、おやすみの時間だよっ」
抱かれている状態で、ちらりと時計を見た。
21時を回ってる。
高校生になったら夜更かししたかったけど、そう言われたら寝るしかないよね。
…明日に響いたら駄目だし。
ノックする前に、ドアが開く。
入ってきたのはママ。
「紬~?もう寝る時間…あらぁ!翔くんじゃない!」
「こんばんわ、叔母さん」
「久しぶりじゃない!」と再会を楽しむママ。
何故いるのか、なんてもう全く気にしてない。これが普通だから。
「紬、今日は夜更かししちゃおっか?」
そう言ったのはママ。
「…いいの?」
「ただし10分だけねっ!」