白鳥学園、いきものがかり



手を引かれ前のめりになる。

唇に触れそうなほど近くに翔の顔が来て、反射的に目を瞑ったが、翔の胸に埋もれるのが先だった。


び、びっくりした…キス、されちゃうかと思っ…。


「もしかしてキスれされると思っちゃった?」

「なっ…ち、が…!?」


ど、どうしてわかったの!?


「イけない子だなぁ。そんな事考えるな~んて」

「か、んがえてないよ…!」


フッと唇を緩ませる翔と顔を真っ赤に染めた私。



「イけない子には罰ゲームだねぇ?」



耳元で声がした後、全身にぞわりとした感覚が巡った。



「ひ、ゃ…あっ…!?」


思わず出た声に口を紡いだ。

—————っ…、
耳を舐められてる。


「か、ける…やめ、」


「シー。静かにしないと。

叔母さん達が心配してきちゃうよ?
見られてもいいのぉ?」


そ、れは……、


「分かったら我慢、ね」

「っっ、」


全身を駆け巡る感触が気持ち悪い。
だけど、逃げられない。


「んんッ…!」

「アハッ…ビクビクしてるの?かわいいね紬ちゃん」


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