冷徹上司の、甘い秘密。



「そうだ。眞宏に報告したいことがあるんだけど!」


「え?何!?ついにプロポーズされたとか!?」


「え、なんでわかったの!?」


「うそ!え!本当!?」


「うん」



 パッと左手を見せると、眞宏の視線は私の薬指に注がれる。



「ちょっと待って!いつの間に!?見せて!え、プロポーズの言葉は?どこで言われたの!?あぁもう気になる!今日の夜飲みに行くわよ!」


「あ、ダメ。今日は綾人さん家にお泊まりだから」


「嘘でしょ!?金山!待ってー!」



 この秘密は、私と綾人さんのだけのもの。
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