冷徹上司の、甘い秘密。
そして二日後。
約束の、水曜日の夜。
私はあのプロポーズされたフレンチのレストランで、優と静かに食事をしていた。
話って、なんだろう。
先程から優の表情は晴れない。
でも、なんとなくわかる。
優は嘘がつけないタイプの人だ。
……だから、きっと良い話では無いのだろう。
しかし待てど暮らせどまったく話し始める様子もない優。気が付けば紅茶とプティフールも食べ終わってしまう。
さすがに話を切り出さない優にイライラが募り始めた頃。
「……あの、さ……」
とようやく優が切り出した。