冷徹上司の、甘い秘密。



「美味しかったですね!」


「あぁ。食べ歩きってのも良いもんだな」


「ですね」



 結局観光名所に寄り、出店グルメを楽しんだ。


 あっちのは?こっちのは?と色々巡っていたおかげか、お腹はパンパン。


 しかもおかず系のものはそこそこに、殆ど甘い物でお腹を満たしてしまった。


 課長も出張先だからか、隠す事もなく甘いものを堪能していたおかげで機嫌が良い。


 その後は駅前のレンタルオフィスに入り、次のアポまで資料の確認と打ち合わせ。


 二社目との会議が終わった頃には、もう外は真っ暗だった。


 今晩泊まるホテルは、会社が手配してくれたビジネスホテル。


 駅のロッカーに預けていたスーツケースを引きながらフロントへ。



「【R.foods】の名で予約しているものですが」


「かしこまりました。確認致しますので少々お待ちくださいませ」



 課長がスマートにチェックインしている姿を横目に立っていると次の瞬間、フロントの女性から衝撃的な言葉が飛び出した。


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