お願いだから振り向いて
出会い


第一章<出会い>
「んっ……はぁ」目を開けるといつもと変わらない風景が私の前に飛び込んできた。

これから新しい生活が始まる。
そうこれから中学校の入学式だ。この日を私はどれだけ楽しみにしていたことか。
新しい生服、ピカピカのローファー、つい最近まで小学生だったなんて信じられない。

1階では母親がバタバタ走り回っている。さほど忙しいのだろう。
「楓!朝ごはん早く食べなさい!」親に呼ばれてしたにいくと夜ご飯の残り物だらけだった。
「これしかないわけ?」
「文句あるんだったら食わなくていいからね」はぁ……まぁ食べれるだけましか、
「いただきます。」テレビの天気を見ると今日は晴天らしい。私の心と今日の天気は気が合うらしい。
「うわっ!やば!!……」「ママ!もう8時!出なきゃ!」ゆっくり食べていたらそんな時間になっていた。あぁ〜入学式から遅刻は嫌だよ〜!
「先言ってるからね!」私は急いで家を出た。
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