ちゅ、
家に着いて、着替えて化粧し直す
碧くんから「これから迎えに行く」とラインがきて、母親に「今日彼氏の家泊まるから明日の夜帰るね」と伝えた
ごきげんで碧くんを待ってると、「着いたよ」とラインがきた
荷物を持って碧くんの元へ向かう
コンビニの駐車場に碧くんの車を見つけて駆け寄ると、運転席に碧くんはいなかった
コンビニに入ると碧くんが飲み物を選んでいて、後ろから抱きつく
「好き」
息をするようにそう言う
「俺も好きだよ」
碧くんがそう言って私の頭を撫でた
「茜も何か買う?」
「うん」
碧くんと飲み物を買って車で碧くんの家まで向かう
家に着いて少しダラダラしたらもう夕飯の時間になった
碧くんが夕飯を作って一緒に食べて、お風呂の後、またセックスの雰囲気になる
碧くんが仰向けで横になって、私が碧くんのソレを握って上下に擦りながら、口でするかどうか迷う
やったことがないから自信がないし、どうやったらいいかもわからないし、よく匂いが、味が、って言うからできなかったときが気まずすぎる
結局、勢いで亀頭にキスをした
舐め始めたら匂いも味も気にならず、ひたすらどうやったら気持ち良くなるかを考えながら口を動かす
「いいよ、無理しなくて、そんなことしなくていい」
碧くんは最初、そうやって止めたけど、そのうち「あぁ」と声を出すようになって、その声で私が興奮する
「入れたい」
碧くんはそう言って私の服を乱暴に脱がす
そこからいつものようにセックスをした
「フェラ初めてだったから下手だったと思う」
「いいよ、下手でも」
「練習して上手くなりたい、もっと気持ち良くなってほしい」
「気持ちよかったよ」
碧くんは私を慰めて頭を撫でた
次の日も朝からセックスして、ご飯を食べて、セックスして、家から出ずに過ごした
夜になって車で私の実家まで送ってもらう
「来週の日曜、うちの親の都合が合いそうなんだけど、会ってくれる?」
碧くんから聞かれて、大丈夫、と答えた
次の休みは三連休で、私の友達二人が月曜日は空いてることを確認しているから、私も碧くんに聞く
「月曜日、私の友達に会ってほしい」
「わかった」
コンビニの前で別れて、また一週間仕事
平日も会いたいけど、それはできない
金曜日の夜に碧くんの家に行って、そのまま泊まった
日曜日の午前中に私の実家に一度帰って、荷物を入れ替える
そのまま碧くんの実家に行くと、犬二匹が熱烈な歓迎をしてくれた
家には犬以外誰もいない
買い物しに一度出掛けて戻ると、碧くんの両親が帰ってきていた
めちゃくちゃ緊張しながらダイニングの席について、他愛無い話をする
「よかったら今度ゆっくり食事でも」
碧くんのお父さんがそう言って、碧くんのお母さんが「明日とかは?」と聞く
「明日は予定があるから」
碧くんがそう言うと、お父さんが「じゃあ今日は?」と聞く
私は内心「今日!?」と思うがそれが顔に出ないようにする
「今日……大丈夫?」
碧くんが私に聞いた
「私は大丈夫」
と言う以外にどうすれば良いんだと思った
すぐに碧くんのお母さんが予約を取って、碧くんの両親行きつけのお店で夕飯を食べることになった
「じゃあまたあとでね」
碧くんの実家を出てすぐ、碧くんが「ごめんね、いきなりになって、本当に大丈夫だった?」と聞いた
「うん、大丈夫、緊張はするけど、碧くんのお父さんもお母さんも優しそうで安心した」
そう言って一度碧くんの家へ戻る
お店は碧くんの家から歩いて10分ほどのところにあった
お店の前で碧くんの両親と落ち合って、中へ入る
お酒が入った私は「碧くんは完璧な人」「欠点がない」「好きなところ100個言える」と両親の前で惚気倒した
碧くんは顔を真っ赤にして笑う
「お姉ちゃんが聞いたら爆笑するだろうね」
碧くんのお母さんがそう言って、でも息子を褒められて嬉しそうでよかった
2時間ほど楽しく過ごして解散になった
家に帰って、碧くんとセックスをする
両親の前で碧くんのことを褒めながら、抱きついたりキスしたりできないもどかしさでずっとムラムラしていた
碧くんは「茜が親と仲良くしてくれてよかった」と言う
翌日、お昼前に家を出て、私の友達との待ち合わせ場所に向かった
あまり見慣れないシャツを着た碧くんは、どこか緊張しているように見える
親に会うわけじゃないんだから、と思いながらそれは言わない
私と違って、こういう場面ではきっちりしたいタイプの碧くんだから仕方ないんだろう
友達二人と落ち合って、パンケーキのお店に入る
ぷるぷるのパンケーキを食べて、談笑して解散
私の友達は二人ともそんなに話すタイプではないから、あまり盛り上がらなかったけど、とりあえず顔を合わせられてよかった
友達と別れて駐車場に戻った碧くんは緊張から解放されたような、安堵したような表情で、分かりやすいなと思う
そういうところも好き
流れるように私の実家から少し離れたところのラブホへ向かう
こんなに連日やっても全然飽きない
むしろどんどん感度が増している気さえする
実家の最寄駅付近で夕飯を食べて、碧くんは私を実家まで送ってくれた
車を降りるとき、碧くんが「これ」と言って、後部座席の小さい紙袋を渡してきた
私は受け取りながら頭にハテナが浮かぶ
「一応、一ヶ月経ったから」
碧くんに言われて納得した
「ごめん、なんも用意してない」
そう言う私の頭を碧くんが撫でて「別に自己満足だからいいんだよ」と笑った
「ありがとう」
碧くんに抱きついて精いっぱいの好きを伝える
「またね」
お互いにそう言ってしつこくキスをして別れた
今週は2日働けばお盆休みだからまだ頑張れる