性悪なヤツらの取り扱い方を教えてください。
家主がそう言うくらいだから
何かがある、予感はする。
「な、何かって…なによ?」
ゴクリと生唾を飲んで返答を待ってみると
彼は、なんて事なく言う。
「雷。」
「・・・はぁ。
雷…ですか」
予想外の理由にビックリ。
間抜けな声が出てしまうほどに。
なぜ雷なのか
そんな私の疑問は
案外すぐに解決した。
「ここは地上と違って高い場所に位置してるから
落ちやすいんだ、雷が。」
「…マジですか」
思ったよりも様子が違う返しに
”解決した”ってより
恐怖が増したと表現する方が正しいかもしれない。
「まさかこの家も…落ちやすいの?」
恐る恐る吹き抜けの天井を見上げながら
『違うと言ってくれ』と切実に願いながら聞いてみるも。
「この家は、ある種”ターゲット”だ。
高い建物なんてココくらいだから毎年必ず遣られんだ、電化製品が。
だから今年もイカれる。
たぶんこの様子だと今日あたり来るだろ」
偶然か必然か
彼が見ていたテレビの中で
気象予報士のお姉さんが『雷を伴う豪雨があります』と、わざわざご丁寧に注意喚起してくれている。
壱琉本人も
『毎年の事だから慣れている』と
なんのフォローもしてくれない。
「落ちやすいなんて…
怖いこと言わないでよ…」
想像しただけで
ブルっと身震いが起きる。
何かがある、予感はする。
「な、何かって…なによ?」
ゴクリと生唾を飲んで返答を待ってみると
彼は、なんて事なく言う。
「雷。」
「・・・はぁ。
雷…ですか」
予想外の理由にビックリ。
間抜けな声が出てしまうほどに。
なぜ雷なのか
そんな私の疑問は
案外すぐに解決した。
「ここは地上と違って高い場所に位置してるから
落ちやすいんだ、雷が。」
「…マジですか」
思ったよりも様子が違う返しに
”解決した”ってより
恐怖が増したと表現する方が正しいかもしれない。
「まさかこの家も…落ちやすいの?」
恐る恐る吹き抜けの天井を見上げながら
『違うと言ってくれ』と切実に願いながら聞いてみるも。
「この家は、ある種”ターゲット”だ。
高い建物なんてココくらいだから毎年必ず遣られんだ、電化製品が。
だから今年もイカれる。
たぶんこの様子だと今日あたり来るだろ」
偶然か必然か
彼が見ていたテレビの中で
気象予報士のお姉さんが『雷を伴う豪雨があります』と、わざわざご丁寧に注意喚起してくれている。
壱琉本人も
『毎年の事だから慣れている』と
なんのフォローもしてくれない。
「落ちやすいなんて…
怖いこと言わないでよ…」
想像しただけで
ブルっと身震いが起きる。