ー無邪気な殺人鬼ー
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朝学校へ行くと、話題はうちのアパートの隣の住人の話ばかり。



「ねぇ、まどかまじでびっくりしたし。まどかのアパート映るし、事件とか言うからみんな心配したんだよ!」



私の机には、心配した目をしたのはーー親友の荒木めいしか居ない。

他は数名いたが、"好奇心"に溢れた目をしている。


キラキラ輝いて、早く事件の内容が知りたいって顔。

こう言っちゃなんだけど、こう言う奴らは好きじゃない。

「ーー虐待で子どもが亡くなったんだよ」



みんなどんな顔する?
なんて感じる?


やっぱり最初はーーーー








「ーーじゃあその親は、その子に殺されるのか」






は?


最初可哀想から始まると思っていた私は、聞こえてきた男子の声の主を探した。


「ーー何それ、池脇。「だってお前の横にいる小さい女の子だよな」



え、横?



居ないーー。

見えない。

当たり前だけど、何もしかして池脇は。





「あーあ、消えちゃった。
餓死した子どもだよな、だけどちょっと肉ついてたけどな」



天井を見上げて池脇は、あーあ、と口にした。



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