溺愛まみれの子づくり婚~独占欲強めな御曹司のお相手、謹んでお受けいたします~
「私もそうされたかったです。だから維心さん……なにも我慢しなくていいです」
「ありがとう、悠里」
ちゅ、と軽い口づけを落とした維心さんは、私の服をするすると脱がせたかと思うと、お姫様抱っこで寝室へ運んだ。
彼はベッドに仰向けになった私に跨り、鬱陶しそうにジャケットを脱ぐ。
続けてネクタイを外し、シャツのボタンも手際よく片手で全開にすると、待ちきれなくなったように私に覆いかぶさった。
いつもより荒っぽく、決して丁寧とはいえない愛撫。けれどそれも、維心さんが私を欲しがりすぎているが故だと思うと、心も体もあっという間に熱くなった。
やわらかくほぐれた私の中心に、彼が入ってくる。奥までいっぱいに満たされ、喜びで全身が震える。しかしそれに浸る間もなく、中にいる維心さんが激しく暴れだした。
「こうしてきみの中に入っても、まだ足りない。悠里が欲しい。きみの全部を、俺のものにしたい」
それは、私のセリフだ。こうした肌の触れ合いだけで構わないと受け入れた結婚だったのに、どんどん欲張りになって、あなたの心まで欲しくなってしまった。