溺愛まみれの子づくり婚~独占欲強めな御曹司のお相手、謹んでお受けいたします~
濡れた低音で囁かれたサディスティックな囁きにぞくりとした刹那、私は大きく体を浮かせてあえぎ、のぼりつめた。
脱力して弛緩した体は、休む暇もなく維心さんの手で軽々うつ伏せにされる。
私はまだ呼吸が整わず、さっきの余韻でびりびりとしているのに、有無を言わさず膝を立てさせられ、腰を掴んだ彼に今度は後ろから攻められた。
待って、私、いつ維心さんに好きって言えばいいの……?
頭の中で何度か自問自答するも、次第に思考すらもぐずぐずに溶かされて、私は意味をなさない言葉しか発せない動物に成り下がる。
やがて、私は初めて彼と体を重ねた日のように、意識を失った。それでもなお私を求めるのを止めない維心さんの手によってまた覚醒し、体を貪り合う動物になって、疲れるとまた気絶して……。
夢と現実の区別がつかないような夜を過ごし、気が付いた時にはカーテンの隙間から明るい光が差し込んでいた。
ぐちゃぐちゃに乱れたベッドの上。隣には裸の維心さんが安らかに眠っている。