溺愛まみれの子づくり婚~独占欲強めな御曹司のお相手、謹んでお受けいたします~
衣服を剥がされ、体中を彼の手や舌が這う。その最中も、彼は偽りの愛の言葉を囁くのをやめなかった。
「きみが望むなら、何度だって言う。好きだ、悠里……。好きだ」
それは胸をまさぐる手のひらよりも、脚の付け根を辿る指先よりも、私の奥底に眠る官能を呼び覚まし、体の芯に火を点けた。
「維心さん、もう、いい……言わないで……」
嘘だとわかっているのに反応する体と、泣きたいほど切ない心とのバランスが崩れ、思わず身を捩って懇願する。
「俺の言葉ひとつでそんな風になるきみを目の当たりにして、やめろと言われても無理な話だ。どんなきみでもかわいらしいし、愛している。だから安心して俺に身を委ねればいい」
私を甘やかす言葉に、耳と心を。器用な指先や舌には体の隅々を絶え間なく愛撫され、私は呆気なく絶頂へと誘われた。
維心さんは痺れたように小さく震える私の膝を掴んでゆっくり開かせ、入り口にそっと自身を押し当てた。
しかしそこで動きを止め、鋭く目を細めて私に最後の確認をする。
「逃げるなら今が最後のチャンスだが、本当にいいんだな? 俺にすべてを注がれ、子を孕むことになっても」