無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
先生に呼ばれるまで、やっぱりドキドキ。
緊張するよ……
仲良くなれるかもやっぱり不安だし……
先生は大丈夫って言ってたけど……
「……今日は編入生が来てるの。紹介するわ。入ってきて」
よし、行くぞ……!
扉を開けて、教室の中へと入った。
たくさんの視線を感じながら、なるべく自然に歩くことを心がける。
先生のそばまで行くと、
「教卓に立って、黒板になるべく大きい字で書いてね」
「あ、はい」
私はチョークを手に取り、黒板に自分の名前を書いた。
白嶺由妃……そう書き終えると、チョークを置いた。
「私の名前は白嶺由妃です。フランスに留学してました。皆さんと仲良くなりたいと思ってるので、どうぞよろしくお願いします」
当たり障りない自己紹介をしたつもり。
シーンと静まり返った教室の中で、反対にドキドキしてくる。
これ、どういう反応なんだろう……
「仲良くしないね。白嶺さんの席はあの空いてる席よ」
「はい、分かりました」
廊下側の1番後ろの席。
そこが私の席だった。
鞄を置き、隣になった人に話しかけてみる。
「よろしくね」
笑ってそう言うと、何故か隣に男の子は赤くなって。