無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!
「生徒会室に来てほしくて。今、大丈夫?」
「えっ、あ……」
チラッと幸ちゃん達の方を見ると、行ってきなさいとでも言うように手を振ってきた。
これは行ってもいい感じだよね……?
「うん、大丈夫」
「なら、行こっか」
頷いて、聖君についていった。
昨日行ったから、場所は覚えてるけど……どうして、私は呼ばれたんだろう?
また生徒会の仕事の手伝い?
「あの、聖君。どうして、私を呼んだの?」
「あぁ、由妃にお礼したくて」
お礼……?
どうして……
「昨日由妃が俺達の仕事を手伝ってくれたから。そのお礼にと、霖の家の料理人が菓子を作ってくれたらしい。今霖が持ってるから、誘いに来た。本当なら菓子の持ち込みは禁止されてるから、内緒で」
仕事ってそんな大したことしてないのに……
何だか申し訳ない。
でも、お菓子と聞いて思わず胸が弾む。
甘いもの、大好きなんだ。
昔はよくお母さんの作ったお菓子を食べてたよね。
懐かしい……