無気力な幼馴染みの甘い溺愛が止まらない!


その時からずっと好きで、お母さんのお菓子なら特に好き。


反対に、聖君は甘いものが好きじゃないみたいだけど……


「あ、由妃ちゃん。来てくれたんだね、いらっしゃい」


「やっほー、由妃ちゃん!」


「来たか」


昔のことを思い出していたら、生徒会室に着いていて中に入った。


すると、温かく出迎えてくださいました。


いい人達だよね。


「こんにちは」 


おかげで私は笑って挨拶することが出来た。


すると、何故か先輩方は固まってしまう。


それに聖君も。


どうしてだろう……


考えて、はたと思いついた。


……もしかして、私の笑顔が気持ち悪かったのかな。


ううん、きっとそれしかないよね。


ごめんなさい、聖君達。


なるべく笑わないようにしますから。


心の中でそう決心した。


その頃には先輩達も普段の顔に戻っていて、ほっとした。


よかった……


ちゃんとさっき決心したことを忘れないようにしなきゃ。


「由妃ちゃん。聖一君から呼ばれた理由聞いた?」


「はい、聞きました」


「そっか、ならよかった。どうぞ、好きなだけ食べていいよ」

< 105 / 228 >

この作品をシェア

pagetop